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【雑記】中身なんていらない!?みんなが好きなのは「堂々としてる(ように見える)人」

エッセイ風

自信がない人、手を上げて!と言われたら、自信をもって手を上げられる、そんな私。

謙虚を越えた自己卑下を入れずに、自身を語ることはできない。

ハローワークや職業訓練での就職指導では、常に前向きに自己PRすることを指導された。

が、卑下を入れずに書いたものはむしろウソくさく思え、茶番感がぬぐえない。

ウソだ。
私はウソを書いている!

という気持ちをねじ伏せながら書いた履歴書や職業経歴書を読み返すと、一時は己もだませるが、しばらくすればまた元の木阿弥。

自信がなくて卑屈なのが、私本来の姿なの。

なぜそれじゃダメなのかわからない(わかるけど)。
目の前のことを一生懸命やる、それ以外に私にできることはないんだよ!

…と言ったところで、経験も伸びしろもないアラフィフおばさんを雇ってくれるところはない。

そんなある日、読んだのがこの漫画↓

ITコンサル会社社員、鷹野(たかの)は見るからに「デキる人」なのだが、それは外見だけ。
先輩がいくら教えても何も覚えられず、まかせられるのはホチキス止めぐらい。
鷹野の同期、鶸田(ひわだ)は仕事はできるが見た目が頼りなげなため、なかなか契約が取れない。
そこでプレゼンを鷹野にやらせることを思い立ち、一緒に営業に向かうが…

という、ギャグ漫画。

全然まとはずれなことを言っているのに、鷹野が醸し出す「デキる人」っぷりにお客が勝手にいい方へ解釈し、うまく話がまとまってしまうのが面白ポイントなのだが。

「堂々とした外見にだまされる」というのは、ものすごくリアリティのある話である。

よくある詐欺事件のニュース。

うまく話に乗せられてしまった…
すごく羽振りがよさそうに見えた…
だますような人には見えなかった…

だまされた人たちからよく聞く言葉だ。

なぜ、乗せられてしまうのか?
なぜ、怪しい人には見えなかったのか?

それは、詐欺師が「堂々として自信満々に見えた」からだと断言できる。

当たり前だが、詐欺師は社長さんでもなければやり手の商社マンでもない。

なのに詐欺師が語る言葉にだまされる…

それは言葉が巧みとかよりも、あまりに「堂々とした語り口調」に、ウソだとは思えなくなってしまうからだと思う。

詐欺師じゃないから知らんけど、詐欺師のテクニックの中には、

堂々とした態度をとる

というのは、絶対にあるんじゃないか。

自信をもって何かを断言するのは、かなり勇気のいることだ。
(普通の感覚では)

昨今ではすぐに、クレームだのコンプライアンスだのと厳しいツッコミが入る。

「恐れがあります」
「ご了承ください」
「あしからず」

文字面だけでもペコペコしている感じがする。
(脅してる感じもするが)

どこか核心をはずした物言いに、モヤる思いの人は大勢いるはずである。

そこへ颯爽と現れた詐欺師が、

「必ず儲かります!」
「私にお任せください!」
「あなたなら絶対にできます!」

…などと、ちょっとしたデータらしきものとともに自信満々なそぶりで断言する。

すると、何だか安心してしまう。ような気がする。

コロッと信じる、というより、ホッとする。ような気がするのだ。

不確かなものばかりの世界で、何かといえば自己責任。

間違ったのは自分のせい。
頭の悪いオマエが悪い。
できないオマエの努力が足りない。

ひとつのミスも許されない、そんな日々緊張感にさらされる世の中で、絶対を断言してくれる人が現れたら、すごく「頼りがいのある人」に見えちゃうんじゃないか?

中身がからっぽでも堂々としていれば、信頼を勝ち取ることができる。

時に、お金よりも得ることが難しい信頼を、である。

つまり、私のようなないない尽くしのアラフィフおばさんでも、面接官が勘違いするほど堂々としていれば採用を勝ち取れる…はずなのだ。

スマートな身のこなし

公共放送のアナウンサーのような

きれいな発声

その場しのぎではなく

板についた落ち着き――

『無能の鷹』1巻(はんざき朝未)

スーツの着慣れてる感

理知的でしかし威圧感はなく

軽く冗談すら言いそうな

人徳にあふれた顔立ち

それでいてまだまだ成長します

とでも言いたげな

謙虚な物腰が全身から感じられ…

『無能の鷹』1巻(はんざき朝未)

(´・ω・`)…私がこの「デキる人」感を醸し出すには、相当な修行が必要だな……。

修行というか演技力
自分でそうと思い込む自己催眠

北島マヤじゃないと無理じゃないかな、それ?

私、失敗しませんから」と、毎日鏡に向かって言い続ければ、豆腐メンタルを鋼に鍛えることができるかしら??

(´・ω・`)…中身の実力をつけるより早いような気がしないでもないが……。

多くの人は「堂々とした人」を好む

たとえ中身が伴っていないとしても。

堂々としていられるというのは一種の才能であり、身につけるのはやはり容易ではなさそうだ。

あ、『無能の鷹』は、もんのすごくおもしろいので、ぜひ読んでみてください!

鷹野の入社の志望理由は、本当に笑えるとともに激しく共感。
みんな実際に仕事する前の「仕事のイメージ」なんて、そんなもんじゃないの?と思ってしまう。

鷹野のようになりたい…そう思うのは私だけではないはず(笑)

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