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【就職】コンビニバイトから50代未経験で事務職に就いた私があなたに伝えたいこと

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この文を一番読んでほしいあなたはたぶん、こんなもの読んでいないだろうけど、この文章はあなたに捧げます。

 

私がそのコンビニ店を辞めてからもう1年以上経ったけど、あなたはまだ勤めているのかな?

私は今、一般の中小企業の事務職に就いて働いています。

正社員なんかじゃなくてパートだけど、パソコンを使ってお仕事してます。

事務職だから、座ってできるんだ。
バリバリの先輩パートさんに交じって、漫符の汗を飛ばしながらがんばってるよ(笑)

 

事務職って座り仕事だから、どうしても眠気が出てくるの。
そういうときは、会社で支給されてるインスタントコーヒーを入れて飲みながら仕事する。
出張する社員さんのお土産もよく配られるんで、お土産のお菓子を途中で食べたりもしてるよ。

仕事中なのにマジかよって思うよね(ニガ笑)

もちろん、自分で持ってきたってかまわない。
先輩パートさんの引き出しには、お菓子がぎしっと入っていたっけ。

お昼休みもちゃんと、1時間あるんだよ。
会社支給のお茶を淹れて、テレビ見ながらご飯食べてる。
社食なんてないけど、中小企業だから仕方がないね。
私はいつも自分でお弁当作ってます。

年末年始は10日間も休みがあるの。
いつ何時でもシフト通り働いてた私らからすると、信じられない長さの休みだよね。
パートは休みの分だけ給料が減っちゃうから喜ばしくはないけど…。
先輩パートさんは「何していいかわからない。働きたい」って言ってたなあ。マジかよ。

体力の衰えがいちじるしい50代の私がフルタイムで働けてるのは、何と言っても座ってできる仕事だからだと思う。

とにかく座ってできる仕事、ある程度の時給をもらえる仕事がしたくて、いろいろがんばったよ。

だって、私も勤めてたそのコンビニ店、土日祝働いても最低賃金だったもんね。

 

ずっと立ち仕事。
繁盛店だったからお客は引きも切らず。
一日に何回「ありがとうございました」って、頭下げるんだろうね。
フルで勤めても昼休みは1時間なんてもらえなかったもんな。
インフルエンザの予防接種だって全額自費。
コロナ前は、風邪で高熱出しても鼻水止まらなくても声が出なくてもその他体調不良でも、人がいなくて休めなかったなあ。

今の会社なんて予防接種受けたら補助が出るんだよ。
罹患する確率は、不特定多数と接するコンビニより全然低いのにさ。

今の事務職の仕事と、コンビニのバイトの仕事、両方やってみて思ったよ。

何がそんなに違うのって。

片や時給4桁。片や時給最低賃金。

事務はパソコン使う仕事でアタマ使うから?
コンビニバイトは軽作業だから?

大変さで言ったら、コンビニの方がよっぽど大変だと私は思う。
というか、何でそんなに時給に差が出るのかわからない。

もちろん、今の事務職は始めたばかりだから「楽だよ!」なんて言えない。
入力だけでアタマなんて使ってないよ、とも言わない。
難しい仕事は、まだ任されてないからね。

コンビニの仕事が、複雑怪奇で重大責任を負ってると言う気もない。
土方みたいな重労働ではないし、マニュアルが明確でやることがわかりやすい。
むしろ初めてやるアルバイトには、ぴったりの仕事だと思ってる。

でも体にかかる負担とか、接客業としてのストレスは明らかにコンビニの方が大きいと思う。
なのにあの時給にはその分が考慮されてないと思わない?

…つまり、何が言いたいのかっていうと。

まだ若いあなたが、いつまでも続ける仕事じゃないよ、ってこと。

 

コンビニの仕事にケチをつけるわけじゃない。
私はコンビニの仕事が好きだったし、やりがいも感じてた。
トータルでは20年近く、コンビニで働いていたんだからね(笑)

ただ悲しいかな、コンビニバイトはいつまでたっても最低賃金の仕事だ(夜勤は別だけど…)。

成人として社会人として、その仕事だけで生きていくには辛いものがある。

だいぶ以前に、正社員の仕事を探さないのかと尋ねたら、あなたは

「高校いってないから…中卒だと仕事がなくて」

と言っていたね。

なぜあなたが高校へいかなかったのか、理由は聞いてないから知らない。

でも、今の私なら言える。

「50過ぎのオバハンが未経験で事務職に就けたんだから、あなたにだってできる」

…と。

一念発起してパソコン教室に通い出したのは2年前だった。
1年がかりで日商PC検定3級を取ったけど、当時住んでいたところからはハローワークが遠くて通う気力がなかった。
資格を取ったところで「付け焼刃を持った未経験オバサン」になるだけで大した変わりはない…と自意識も低かった。
現状に不満を持っていても、現状から変わるという不安の方が大きくて、職探しという新たな一歩を踏み出すことがなかなかできなかった。

引っ越しをきっかけに店を辞めたあと、今後仕事をどうするか考える余裕ができたので考えた。
で、少し遠回りになっても自分をスキルアップしようと、ハローワークの職業訓練に行ったの。

フリーランスという道もちらっと考えたけど…知ってる?
職業訓練に行くと、半ば強制的に職探しさせられるんだよ(笑)

就活は本当に大変だったけど、すごくがんばって運よく今の会社に就職できた。

生活のためにお金が必要だから。
関節痛など、体の衰えを感じざるを得なかったから。
職業訓練校で「くれぐれも就職してね」と懇願されたから。
(50代オバハンが事務職に就けたのは良き事例としてあげられるに違いない)

就活をがんばれた理由はいくつかあるけど、その中には、

「私、事務職に就けたんだよ」
「50代の私にできたんだから、20代のあなたならもっとできる」

と、あなたに言いたかったから、というのもあるんだよ。

(本当はもっと早く職探しして就職して言いたかったんだけどね)

おとなしくて物静かで、でも言うべきことをちゃんと言える芯の強さを持っていて、店長の勝手なシフト変更にも文句を言わず、真面目に仕事をこなしていたあなた。

学歴からか、どこかあきらめてしまっているようだったあなたに。

どうか、自分で自分のことをあきらめないでほしい、と。

 

繰り返すけど、コンビニの仕事をさげすむ気はまったくない。
長く勤めてきたから、大変さも楽しさもよく知ってる。

それにコンビニには、あなたのように学歴を得られなかった子や、言葉がおぼつかない外国人でも勤められるという懐の深さがある。
正直、生活に恵まれた人が暇つぶしに勤めるなんてパターンは、コンビニでは少ないんじゃないかな。
みんな何かしらの事情を抱えて必死でがんばってる…そんな人の方が多かった気がするよ。

でも…そんな環境に慣れてしまっていないかい?
慣れて楽だから…変えるのは大変だから…うまくいくとは限らないから…
いつものように、ため息をついて、考えるのをやめてしまっていないかい?

私は、そうだったよ。長いこと。
長く勤めるほど仕事は楽になる。
そんな慣れた環境を変える勇気がなかなか出せなかった。
自分で自分に投資する価値も見い出せなかった。

人って「不安になるよりも不幸であることを選ぶ」んだって。
まさに私は、不幸であることを選んでいたよ。

だから、今こそ言うよ。

夢なんて、あきらめていい。
ひとつがだめでも、また次の夢が見つかるから。

目標なんて、変えていい。
達成できないような目標をいつまでも掲げてたって意味がない。
ハードルは思い切り下げて、それを越えられたら少しずつ高くしていけばいい。

でも、自分のことはあきらめないで。
自分で自分を見捨てないで。

何をどう言ったって、自分を助けられるのは自分だけ。
もちろん、つらいときは誰かの助けを借りよう。
ひとりでがんばる必要は全然ない。

でも、あなた自身の葛藤に決着を付けられるのはあなただけなの。

だから、自分のことを甘やかしていい。己惚れていい。褒めちぎっていい。

ただ、あきらめないで。見捨てないで。

あきらめないのは「夢」じゃない。「自分」のこと。

自分のことさえあきらめなかったら、やぶれた夢だってまた見つかる。
ふっと振り返ってみたら、あの時がんばってよかったと思える日がきっと来る。

私、あきらめなかったよ。
夢は捨てたし、ハードルは下げまくった。

でも自分のことはあきらめなかった。見捨てなかった。
「お前には無理だ」という自分の、心の声に耐えた。
ゴミより価値がないと思ったこともある自分のことを、歯を食いしばって、信じた。

そんな、私だからこそ言える。

「50過ぎのオバハンが未経験で事務職に就けたんだから、あなたにだってできる」

あなたは私より30近く若いんだから、年齢を言い訳になんてさせないよ(笑)

引っ越してから、あのコンビニ店に行くことはなくなってしまったけれど。

私が行ったときに、あなたが勤めてなければいい。
どこかほかの、私なんかよりもっと割のいい仕事に就いてくれていればいい。

そう願っているよ。

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