こんにちは、みみなをです。
普段はしがないコンビニ店員として働いています。
連続ではないもののトータルでは20年ほど。
ある日一緒に働いていた人が言った一言が、とても印象に残っています。
「お客さんって、コンビニがなんでもやってくれると思ってるよね」
コンビニって、その名の通り便利ですよね。
あの小さな店舗に、本当に驚くほどいろいろな商品やサービスがそろっています。
でもあまりに身近で便利であるがゆえに「それってどうなの?」と思うときがあります。
ここからは100%店員の立場から思うことを書きます。
それってどうなの?お客様。
・宅急便の伝票を書くのにペンを持っていない
別にペンを貸すぐらいやぶさかじゃありません。
それ用のペンを用意しています。
でも「ペン貸してくれ」ぐらい言えませんかね。
こちらが「使います?」と言い出すのを待ってるんじゃない。
・レジ前の「ここでお待ちください」の場所で無言で待っている
店員はレジ以外の仕事もたくさんあります。
お待たせしないようにレジにはいつも気を配っているけれど、後ろに目が付いてるわけじゃありません。
気付くのが遅れることだってありますよ。
待っているのか、商品を見ているのか、判断がつかないことも多いしね。
そういうときは遠慮なく「レジやって」と声かけておくんな。
その方がお互い時間の節約になるよ。
・宅急便で出す荷物をちゃんと梱包していない
薄い紙袋やビニール袋に入れただけとか、大丈夫かと言いたくなるような適当梱包。
(昔は「荷物がどう扱われてもいいぐらいしっかり梱包しておく」のが常識だったが…)
そこは自己責任だからいいとしても、ちゃんと封をしていない人が割といて「ガムテープある?」と言ってくる。
「そこの棚にありますよ?」と売り場を指して言いたくなる。
・家庭ゴミを捨てに来る
常連客に多い。
買い物もしてくれるがゴミも持ってくる。
お客からすれば「買い物してるんだからゴミぐらい」という意識だと思うが、店舗から出るゴミは事業ゴミとして料金を払って処理しています。
店で買ったものはともかく、それ以外のものまで持ってくるのはマナー違反では?
電池の回収もしてないぞ。
・粗相したのに申告しない
商品を落として傷つけてしまった、アイスコーヒーの氷をこぼしてしまった、トイレを汚してしまった、なのに黙って帰ってしまう。
言いづらいのはよくわかるが、ちゃんと申告してくれ。
「これ落としちゃって~(テヘペロ)」という人も多いが、基本は弁償だぞ。
あなたが傷つけた商品を他の誰かが買ってくれるとでも?
オーナーさんによっては許してくれるかもしれないが「弁償します」という姿勢すらないのはどうよ。
何かをこぼした、トイレを汚した、もそう。
掃除は店員がやりますよ。
でもあなたの粗相によって手間をかけさせるのに、一言もないってどうなのよ?
・ハシがなかっただけで怒鳴る
こちらも人間なんでミスもします。
「おハシなかったからちょうだい」で、よくないですか?
「ハシなしでどうやって食うんだよ!?」には「ご随意にどうぞ」と返したくなる。
もしくは「そこの棚に(以下略)
レジ袋有料化前は「分けて入れるなんて当たり前でしょ!?」と言う人も多かった。
ハシやスプーンもそのうち有料化するかも、ぐらいに思っておいた方がいいんじゃないの。
サービスは当たり前という思い込み
…異論反論、いろいろあると思いますが、最初に書いたとおり100%店員の立場で書きました。
ところどころ言葉遣いがぞんざいになってすみません<(_ _)>
どれも共通しているのは、客側が「当たり前」と思っているということです。
ペンもガムテープも持ってなければ、売ってますから買ってくれてもいいんですよ?
でも申し出があれば、ちゃんと貸し出します。
以前、放射能汚染されたゴミがコンビニのゴミ箱に捨てられていたというニュースもありましたね。
私が経験した中で一番ひどかったのは、大量のぬか床でした。
すごい重かったから10kgはあったと思う。
お客も人間ですから粗相もします。
しかしいくらばつが悪かろうと、黙っていなくなるのはマナー以前の問題なのでは?
ちょっとしたことでキレる、というのはコンビニに限った話ではないですよね。
どうしてもほしければ、ハシもスプーンもフォークもストローも売ってますよ?
無料でもらえるというのは、ありがたいことなのでは?
受けられるサービスを「当たり前と思い込みすぎ」ている。
だから「ゴミ箱も客寄せになってる」とか「掃除するのは仕事なんだから当然」とか言っちゃう。
そういう一面があるのは否定しません。
でもお客側が言うのは傲慢だと思いませんか?
お客が来て買ってくれるから、お店は商売をやっていける。
お店が開いていてくれるから、お客はほしいものを手に入れられる。
どちらにとっても当たり前ではなく、双方がありがたい存在なのはコンビニも同じなのでは?
ありがとうお客さん!ありがとうコンビニ!
というわけで、双方が気持ちよくやり取りできるためのご提案をば。
・「察してちゃん」はほどほどに。
「言わなくてもわかれ。察しろ」は、忙しい店員をさらに忙しくさせ、自分自身も「わかってくれない」とイライラする原因になっています。
「ペンを貸して」「レジをお願い」など、遠慮なくお声かけください。
「忙しそうだから呼んだら悪いし…」とお考えの方もいるかと思いますが、自己主張してくれないと正直わかりません。
店員もすぐに対応できないときはちゃんと「少々お待ちください」と言いましょう。
お客様は待ってくださいます。(待ってくださいます!)
そして待たせたときは「お待たせいたしました」と必ず言いましょう。
・ゴミはゴミ箱に。
コンビニに限りませんね。
当たり前すぎて言うのも恥ずかしいぐらいです。
ですが、多いです。ポイ捨て。
たばこの吸い殻なんて、まあ多いです。
わざわざ店員の仕事を増やす行為は、おやめいただきたいものです。
ついでに言うなら、トイレもきれいに使いましょう。
店員は可能な限り、ポイ捨てゴミは早く片付けよう。
ゴミはゴミを呼びますよ。
・「お互い様」の気持ちを忘れずに。
お客も人間、店員も人間です。
少しぐらいの相手のミスは許す、寛容の心を持ちましょう。
ハシの入れ忘れは怒り心頭するほどのミスですか?
「早くして!」というアナタは、もう少し早く家を出ればよかったのでは?
『いいお客にはいい接客を、それなりのお客にはそれなりの接客を』
というのは、私だけの人情ではありますまい。
いい接客をされたいなら、いいお客になりましょう。
何だこいつ、すっげー上から目線でえらそうに!!ということばかり書いてしまいましたが;^^
これはすべて自分に言い聞かせる、自注自戒でもあります。
私自身、店員にもなるし、お客にもなりますからね。
ありふれた言い方ですが、大事なのは感謝の心だと思うのですよ。
そこに一軒あるだけで、生活がとても便利になるコンビニエンスストア。
みなさまどうぞ、いいお客となって楽しいお買い物を。
ではまた(^-^)/
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