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【感想】求職者支援訓練を受けるまで ~意外に多いハードル数~

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こんにちは、みみなをです。

求職者支援訓練というものをご存じでしょうか?

これは、

厚生労働大臣認定の公的職業訓練

のことで、受講料が無料で受けられます(教材費は自己負担)

民間で同じようなことを学ぼうとしたら、それなりにお金がかかるわけで、大変ありがたい制度と言えるでしょう。

私は現在これの「ホームページデザイン科」を受講中で、Photoshopやillustrator、コーディングなどを学んでいます。

しかしこの職業訓練、受講が決まるまでにそこそこ面倒な手順を踏まねばならず、私はそれでかなり消耗しました( ̄▽ ̄;)

「え?タダで勉強できるの?ラッキー♪

なんて、軽い気持ちで受けようとすると意外に大変です…!

求職者支援訓練自体についてはヨソで詳しく紹介されてると思うので(笑)

ここでは、実際に私が手続きをしたときの感想などを書いてみたいと思います!

なかなかの工程数だよ!?求職者支援訓練

まずこの求職者支援訓練を受講できるのは、

ハローワークで積極的に求職活動をしている失業者

であって、誰もが受講できるわけではありません。
(働いていても受講できる場合があるが、いろいろ細かい条件がある)

失業者でも、

「就職する気はないけど無料だし、やっとこっかなー?」

なんて、ちょろい気持ちの人は受けることはできません。
あくまでも、

「スキルを身につけて絶対に就職したい!!」

という、強い意志や意欲を持った人にだけ受講資格があるのです。
(ということになっている)

まあ国から金出してやるんだからハンパなヤツには受けさせねーよ、てことね。

受講が決まって実際に授業が始まるまでにクリアする工程は以下の通り。

ハローワークへ行って受講したい講座があることを伝える

いろいろ説明を受けて、申し込みを決定する

専用の履歴書を書く

ハローワークで履歴書のチェック。申込書を発行してもらう

履歴書と申込書を講座が開かれる教室に送る、もしくは持参

教室から選考会の日時の連絡がくる

選考会(筆記と面接)を受けに教室へ行く

合否通知が教室から送られてくる

合格したらハローワークへ連絡

ハローワークへ行って支援計画書を作ってもらう

受講開始

…なかなかの工程数ではないでしょうか?

これは求職者支援訓練が『ハローワークから提示されるもの』であり『講座が開かれる教室は民間委託』だからです。

何をするにもハローワークを通す形になっている、と言っていいでしょう。

だからちょっとばかしメンドイことになっていて、民間のように、

「はい、お名前と電話番号書いてー。何月何日から、初回はいくらのお支払いでーす」

で、手続き終了!というわけにはいきません。

私がしんどかったポイント

私がまずしんどかったのが、受講先に送る専用の履歴書の作成。

専用の履歴書とは、求人応募のような履歴書ではなくて、受講先の学校に提出するもの。

「こういう理由で受講しスキルを身につけたい!」
「このスキルを身につけてこういう仕事がしたい!!」
「だから私は貴校で学ぶ必要があるんです!」

という、強い意志と意欲を学校側に示すのがこの履歴書です。

 

しかし齢50(当時。現在51)の私には、就職の可能性なんぞ全く見いだせない。

なのに、強い意欲とやらを見せなければならない茶番感

これが正直しんどかった…orz

 

履歴書に少しでも弱気なことを書くと、ハロワ指導が入ります。

わかる。
書き方次第だということは、わかる。
履歴書からもほとばしるような何かを書いた方がいいだろうことは、わかる。

でも、いくら履歴を連ねたところで、年齢でハネられるんだろ?

がんばれば何とかなるかもなんて、希望的観測ができない。

仮に私が就職に意欲満々だとしても、会社は落とす気満々じゃないのか?

 

そう思うと、前向き言葉に直した履歴書が、茶番で茶番でしょうがなく思えてしまうのです…。

しかし後ろ向きなことばかり書いた履歴書を見せられたって、採用側もどうしようもあるまい。

これはすべて自分のため。
お金をかけずに、たとえ就職できなくとも自分自身をスキルアップさせるため。
だから私は職業訓練を受ける必要があるんだ!

と、たびたび自分に言い聞かせて、なんとか乗り越えました。

選考会とは?

選考会で行われるのは、簡単な筆記テストと面接です。

だいたいどの講座も似たような感じだと思いますが、筆記試験の内容は、

・漢字の読み書き
・中1レベルの数学
・その他

要するに、一般常識と言われるようなレベルの問題が出てきます。

私が最初に受けて不合格だった講座では、漢字と数学のみでした。
2度目に受けて合格した講座は、それとともにビジネスマナーが出題。

とにかく「社会人ならこの程度は解いてね」というぐらいの問題です。
社会人として自信のある人なら、予習しなくても充分クリアできるでしょう。

私は算数からして大嫌いだったから、中1レベルのドリルで復習するはめになりましたが(;^_^A

分数小数点の掛け算割り算、なにそれ?と思った人は復習しておくのが無難です。

面接では、

・どうしてこの講座を受講したいと思ったのか
・どんな会社に就職してどんな仕事をしたいか
・いつ頃就職したいか

などは、たぶん必ず聞かれるので、前向きな答えをしておきます(笑)

こんな感じで、筆記がむちゃくちゃ難しいとか面接が厳しいとかはありませんが、受講希望者が定員より多く集まってしまった場合は…です。

不合格だった講座では、教室のえらい人が試験前にわざわざこう言いました。

「今回は定員の倍以上の応募がきました。
そのためどうしても半分の人が選考からもれてしまいます。
だから落ちてしまったとしても、自分はダメだと思う必要はまったくありません

ありがたい気遣いで、私は落ち込まずに済みましたね…。

どうも定員より多く応募があると、筆記試験は難しくなるようです。

どんな講座にどのぐらい応募があるかは正直わからないので、ラッキーアンラッキーはありますね。

定員割れのときは開講しない場合もあるらしいけど、選考会は必ずあります。

前述の通り、暇つぶしに行くかなどというちょろい気持ちでは選考会自体受けられません。

合格したら勉学に励むのみ!…ではありません

めでたく合格したら、あとはがんばって勉学に励むのみ…と思うかもしれませんが、

・月1で「来所日」(「認定日」とは別)があり、ハロワに行く
・遅刻、早退、欠席はやむを得ない理由がなければできず、してしまった場合は証明書がいる
・必ず1度は求人に応募もする

という条件があります。

遅刻早退欠席したら必ずハロワにも連絡を入れなければなりませんし、かなりの縛りがあると言えましょう。

ちなみに、訓練中に就職が決まりすぐにでも働いてくださいとなれば、途中だろうがなんだろうが訓練はそこで終了します。

「えー?それじゃあ中途半端にしかスキルも身に付けられないんじゃ?」

と思うけど、訓練より就職のほうが優先されるのです。

大事なのはスキルアップとかそんなんじゃなくて、あくまでも『就職する』こと。

訓練を受けたことで就職できました!

という実績を上げたい。
そんなハロワの思惑が見えますね( ´_ゝ`)

ハロワにとって大事なのは『就職率』。

個人が訓練でスキルアップしてフリーランスになりました、では意味がないのでしょう。

だから訓練中は就職のための授業もあるし、ジョブカードの作成やその指導・相談もあります。

就職包囲網に一分の隙もなし、といった感じですね。

良く言えば、手取り足取り、至れり尽くせりの就職支援
悪く言えば、サボり手抜きなど一切許さない、がんじがらめの就職虎の穴
(虎の穴って若い人に通じるかな^-^;)

再三書くけど、まだ失業給付出るしタダで受けられるから行こっかな~なんてちょろい気持ちでいると、こんなはずじゃなかったんだけど…と思うこと請け合いです。

それなりに長い期間みっちり受講があるため、就職活動はややしにくくなるのもネックといえばネック。

訓練を受けている間に、いい会社を見逃してしまう可能性は大いにあります。
(基本的に訓練は休めないが、就職試験で休むことはもちろんできる

私が受けている受講も、期間は4ヶ月。

なるべく早く就職したいと思っている人には、ちょっと考えものかもしれません。

それでも…遠回りをしてでもスキルアップをして就職に臨むのか。

そこは本人の考え方や状況を見極めて判断する必要があります。

まとめ

求職者支援訓練は、

・公的な職業訓練で受講料はかからない。
・けれども、民間と違っていろいろな「縛り」があり、受けるためにはそれなりの気合が必要。
・受講には3~6ヶ月とガッツリ時間をかけるので、かえって就職活動がしにくくなる場合がある。

…というものです!

受講が始まってしまえばあとはがんばるだけですが、それを受けるまでのことはあまり知られていないようなので書いてみました。

一言で言えば「面倒くさい」ですね!!

こんな面倒くさい思いするなら、民間で金払って勉強するよ!という人もいるでしょう。
只より高い物はない、ということわざを思い出してしまいます(;^ω^)

 

いやいや、何を言ってるんだこのオバハンは!
国が金出してくれるんだから!
就職?当たり前だろ、そんなの!
働け!愚民めが!!

 

…働きますすみません<(_ _)>

 

なんか毒のある書き方をたくさんしてしまいましたが(;^-^)

あくまでも私個人の感想ですので、あしからずご了承ください!

ハローワークの全面バックアップという感じで就職支援してくれるので、本気で就職を目指している人にはありがたい制度だと思います!

私は引っ越しに伴い無職になって、遠回りをしてでも自分自身をスキルアップする道を選びました。

50代、お呼びでない年齢だからこそ、箔を付けなければ
そういう思いでがんばっています。

まー、ジョブカードや履歴書を書いていると「茶番…」と思ってしまいますがね(;^ω^)

いや、私には必死さが足りないな。

ないない尽くしのアラフィフおばさんを助けるのは自分しかいないのよ!!

…と思って、ケツっぺたを叩きたいと思います(涙)

 

 

ではまた(^_^)/

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